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外陰部のできもの

陰部にできものができたら、どうしたらいい?

陰部にできものができたら、どうしたらいい?外陰部にできものを見つけたら、症状の有無にかかわらず婦人科を受診してください。自然に小さくなったように見えても、病気が治ったとは限りません。感染症が原因の場合はパートナーにも感染している可能性があるため、一緒に検査・治療を受けることをおすすめします。

できものの原因は感染症・炎症・腫瘍など多岐にわたります。受診が遅れると症状が悪化したり、合併症を引き起こしたりする恐れがあります。自己判断せず、早めに医師の診察を受けることで適切な対処が可能になります。気になる症状があれば、みどりレディースクリニックへお気軽にご相談ください。

女性の陰部はできもの(しこり)ができやすい?

女性の陰部は構造上、ヒダの部分に汚れが溜まったり蒸れたりするため、どうしても衛生的に保てないことがあります。
粘膜や分泌腺も複雑に位置するため、陰部の常在菌が増えすぎたり、小さな傷口から菌が入り込んだりしてできもの(しこり)ができやすくなります。この場合は自然治癒が難しく、治療開始が早いほど早く治る傾向があります。

外陰部のできもの・痛い原因と治療

外陰部に“できもの”ができる原因はさまざまです。必ずしも性病とは限りません。日常生活上の刺激やホルモン変化によって生じることもあります。
原因に応じて治療の方法が変わりますので、まずは原因の特定が必要となります。

毛包炎・嚢炎

毛根を包んでいる毛包(毛嚢)に細菌が感染して起こる炎症です。生理中の蒸れや、ムダ毛処理の際にできた小さな傷から雑菌が侵入して発症することが多く見られます。汗や汚れで細菌が繁殖しやすいため、清潔を保つことが予防につながります。

赤く盛り上がった丘疹や膿を持った丘疹ができ、痛みを伴います。抗生剤で炎症を抑えて治療します。

バルトリン線嚢胞

バルトリン腺は腟口の左右にある分泌腺です。この分泌液の出口が炎症や損傷で塞がると、内部に液体が溜まって嚢胞となります。感染がなければ痛みはありません。

治療は切開や吸引で溜まった液体を排出します。繰り返す場合は摘出術や造袋術による根治治療を検討します。
感染を伴い炎症・腫れ・痛み・発熱がある状態はバルトリン腺膿瘍と呼ばれ、抗生剤で治療します。抗生剤で改善しない場合は切開排膿などの手術が必要です。

性器ヘルペス

単純ヘルペスウイルスによる性感染症です。感染から数日〜10日後に症状が現れます。女性は初感染時の症状が強く出やすく、水疱ができて破れると潰瘍になり、排尿時に激しい痛みを感じます。歩行が困難になるほどの症状が出ることもあります。発熱・頭痛・鼠径部の腫れを伴うこともあります。再発時は軽い痛みやかゆみ程度で済むことがほとんどです。

抗ウイルス薬の内服や塗布で治療します。水疱や潰瘍がある間は感染力が高いため、タオルや衣類の共用を避け、使用後は分けて洗濯してください。

尖圭コンジローマ

ヒトパピローマウイルス(HPV)による性感染症です。感染後3週間〜8ヶ月ほどで外陰部や肛門周囲にイボが現れます。イボが集まってカリフラワー状に成長することもあり、かゆみ・ほてり・性交痛を伴います。

治療はベセルナクリームなどの外用薬を使用します。改善が見られない場合は外科的切除・焼灼・凍結療法を検討します。再発しやすい疾患のため、根気強く治療を続けることが大切です。外科的治療が必要な場合は専門医療機関をご紹介します。

尿道カルンクル

尿道の出口にできる良性腫瘍で、更年期以降の女性に多く見られます。明確な原因は不明ですが、排尿を我慢することによる慢性的な炎症が関係していると考えられています。

痛み・違和感・かゆみ・少量の出血などの症状があり、下着に血液が付いて気づくこともあります。ステロイド軟膏で治療しますが、改善しない場合は泌尿器科での手術が必要になることもあります。

粉瘤

皮膚の下に古い角質や皮脂が溜まり、袋状の構造物(嚢腫)を形成したものです。体のどこにでもできる可能性があり、陰部に発生することもあります。やや盛り上がった小さなしこりで、強く押すと臭いの強い粘り気のある液体が出ることがあります。

細菌が侵入すると炎症性粉瘤となり、赤く腫れて痛みが出ます。軽度であれば抗生物質の内服で改善しますが、膿が溜まって膿瘍になると切開して膿を排出する処置が必要になることがあります。

外陰部のできものの受診の目安

かゆみがあるとき

かゆみがあるとき我慢できないほどのかゆみがある時や、パートナーが性感染症と診断された、または感染の可能性がある時は受診が必要です。

痛みがあるとき

性交渉後から痛みが出て1〜2日続いている時や、何もしていないのに痛みがある時は受診が推奨されます。

腫れがあるとき

1〜2日様子を見ても腫れが治まらなかったり、腫れがひどくなっていたりする場合、強い痛みを伴っている場合は受診が必要です。

当院で行う検査

組織検査(生検)

できものの一部を採取し、顕微鏡で詳しく調べることで、腫瘍や感染症の種類を確定します。

ウイルス検査

尖圭コンジローマなどHPV感染が疑われる場合、病変部のサンプルでウイルスの有無を確認します。

血液検査

感染症や免疫状態の評価を目的として行うことがあります。