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産科で行う手術

産科で行う手術について

産科で行う手術について妊娠と出産は本来自然なプロセスであり、大半の方は特別な医療介入を必要とせず健康な赤ちゃんを出産されます。ただし、場合によっては産科的な治療を要することがあります。
治療の一環として手術を行うこともありますが、当院では丁寧なご説明を行ったうえで、痛みを最小限に抑える、患者様を不安にさせない、将来に影響を残さない、という方針で手術を実施します。

当院で行う手術の内容

帝王切開術

赤ちゃんの健康状態、お母さんの体の状態、お産の進み具合などに課題が見られた場合に帝王切開を実施します。あらかじめ計画して行うケースと、緊急で行うケースがあります。

手術は背中から麻酔を行う腰椎麻酔で実施し、手術中の痛みは感じません。お腹の切開は横方向に行い、赤ちゃんができるだけ良好な状態で誕生できるよう十分な準備をして進めます。

手術時は小児科医が立ち会い、新生児の健康管理を行います。切開部はできるだけ小さくし、皮膚の傷も目立ちにくいよう丁寧に縫合します。術後は痛みを和らげるため硬膜外麻酔を挿入します。

大半の方は術後2〜3日で授乳できる程度まで回復するため、赤ちゃんに問題がなければすぐに授乳していただけます。

子宮頚管縫縮術

妊娠が進むにつれて、本来閉じているはずの子宮の出口(子宮頸管)が早い段階で開いてきてしまうことがあります。このまま放置すると流産や早産を引き起こす恐れがあるため、妊婦健診で兆候が見られた場合には、子宮口を糸で縛って補強する手術を行います。

手術は下半身だけに効く麻酔(腰椎麻酔)を使用するため、処置中の痛みはほとんど感じません。出血もわずかで、比較的短い時間で終わります。

手術前後には、お腹の張りを抑えるための点滴を行い、子宮をリラックスした状態に保ちます。手術中も赤ちゃんの様子をこまめに確認しながら、母子ともに負担の少ない方法で進めてまいります。

卵巣嚢腫切除手術

妊婦健診の際に、卵巣が腫れていることがわかるケースがあります。多くの場合は一時的なもので、妊娠の経過とともに自然と小さくなっていきます。

ただし、まれに卵巣嚢腫と呼ばれる腫瘍が見つかることがあります。卵巣嚢腫はほとんどが良性で、なかでも類皮嚢腫(皮様嚢腫・奇形腫とも呼ばれます)というタイプが多く見られます。袋の中に脂肪や毛髪などの組織が含まれているのが特徴です。

良性であっても、大きくなると卵巣がねじれて激しい痛みを起こしたり、お腹の中で嚢腫が破裂したりするリスクがあります。また、嚢腫の位置や大きさによっては出産の妨げになる可能性もあるため、安全を考慮して妊娠中に摘出手術を行う場合があります。

手術では下半身だけに効く麻酔(腰椎麻酔)を使用するため、処置中の痛みはほとんどありません。嚢腫の部分だけを取り除き、正常な卵巣の組織はできる限り残します。傷口は最小限にとどめ、術後の傷跡が目立ちにくいよう丁寧に縫合いたします。出血は少量で、手術自体も短時間で終わります。

流産手術

妊娠初期に流産が起こる確率は約10〜15%と言われており、決してまれなことではありません。近年は超音波検査の精度が向上し、自覚症状が現れる前の段階で診断できるようになっています。

つらい状況のなか処置を受けられる方のご負担を少しでも軽くできるよう、当院では体にやさしい麻酔方法を選択しています。また、将来また妊娠を望まれる可能性を大切に考え、子宮内膜を傷つけないよう細心の注意を払いながら処置を行います。